【肩関節の脱臼骨折】脱臼で手術した理学療法士が伝える脱臼の話

健康情報

こんにちは、理学療法士のトキオです。

「肩関節の脱臼で困っている人」「病院で手術が必要だと言われた人」いませんか?

肩の脱臼で、日常生活に支障をきたしている人は少なからずいるのが現状です。

脱臼後の対応や手術をしようか悩んでいる人が少しでも私の体験を聞いて、前向きになれたらと思います。

今回は、私が身をもって体験した肩の脱臼と手術について理学療法士としての観点も含めてお話していきます!

恐竜
恐竜
肩を脱臼した後、色々な人の情報が欲しくてネットでたくさん検索した経験があるのでそんな人の役に立てばいいと思います!

脱臼をした理由

私が脱臼した理由は、社会人1年目の冬⛄にスノーボードをしていて転倒した際に左肩から変なつき方をして脱臼しました。

脱臼した直後は、肩がなんか違和感があるな…程度でした。

職業柄もしれませんが冷静に、左肩を挙げてみると40°くらいしか方が上がらなかったことと、骨頭が本来ある場所から明らかにズレていることを確認しました。💦

一瞬で脱臼したことに気づき、速攻💨救護室に行きました!

脱臼の後の対応

救護室に直行してすぐ、「肩を脱臼したので整復できますか?」と聞くと救護室では無理だから病院まで行ってと言われました。

近くの病院に行こうと思って車まで戻っている最中に、歩いていた振動で肩が整復されました!笑

なぜこんな微妙な振動だけで肩が整復されたのか不思議でしたが、これ謎はあとで解明されます💡

 

肩が自己整復できたため次の日の自分の病院を受診しました。

一般的な脱臼後の対応として、1ヶ月間の三角巾固定が多いので自分もその程度で考えていました。

が、レントゲンを撮ってみると

関節窩という骨頭の受け皿的な存在が骨折していました💦

この部分には、関節唇と言って骨頭と肩甲骨を引き付けてくれる役割があるのですがその部分の骨が割れて安定機構が破綻している状態です。

つまり肩がメチャメチャゆるゆるの状態です!

こんな状態だったので、歩いている振動程度で肩が整復できたのだと思います。

骨折した部分が少し大きいとの判断で手術をすることになりました😢

初回脱臼時の対応

初回脱臼で骨折等を伴っていない人は、整復したらすぐ肩を動かしてしまう人がいます。

そんな人は要注意!!

その行為が、今後の生活で何度も脱臼する原因になります!

脱臼したあとは、どんな人であれ関節唇という部分に肩の抜け道が出来てしまいます!その抜け道が修復する前に普段通り動かしていると初回脱臼後の再脱臼率がグンッと上がります!

初回脱臼の人は、絶対に1ヶ月くらいは肩を安静にしてあげた方が関節唇の状態も良くなり再脱臼率も下がると言われているので1ヶ月だけ我慢しましょう!!

 

手術までの過ごし方

私は、理学療法士として病院勤務していたのでリハ室で肩関節以外の体幹や下肢の柔軟性の向上やスクワットくらいは行っていました。

術後、肩を動かしていいとなった時の準備を早いうちから行っておくことは重要です!

三角巾をしているとどうしても円背になりやすくなるので、その姿勢を改善することなどやっておくとさらにいいかと思います!

三角巾のつけ方のワンポイントアドバイス

三角巾のつけ方にもこだわっていました。(変な癖があるわけではなく、いつか患者さんに生かすためです 笑)

三角巾着用するときに、腕が下に下がるように着用するとてこの原理で肩が上に上がってしまうので肩関節への負担が増加します!!

腕の下にタオルを入れたりして腕側を少し上げるように三角巾を着用すると、肩が下がる方向にテコが働くため肩関節の圧が減少し楽になることが多いです!

これは術後でも使えます!!

手術当日のこと

手術当日は、少し緊張していましたが穏やかにその時を待っていました。笑

いざ手術となるときはドキドキしたことを今でも覚えています!

手術室に入り、麻酔科医の先生に「麻酔掛かったあとどんな夢見たか教えて!笑」と言われて開始2~3秒で眠りに落ちたっぽいです!

手術は、ホントあっという間でした。

実際の手術時間は2時間30分ほどでした!

私の手術は「バンカート修復術」というものを受けました。

 

手術が終わって目を覚ました時に挿管していた管を抜くのですが、その管を抜く瞬間メチャメチャ息苦しくて辛い!!と思ったことを覚えています!

病室に帰ってきたときは、痛み止めで神経ブロックをしてもらっていたみたいで全く自分の手がどこにあるのか分からない状態でした💦

これが感覚のない人の感じか…と少し勉強になりました✍

痛み止めが切れたらメッチャ痛いのかと身構えていましたがそんなことはなく、余裕で朝まで寝れました💤

入院生活

入院生活は、3日ほどですぐ退院が出来ました。

自分の病院での入院だったので一刻も早く退院したかったので…笑

術後一番大変だったのは、着替えですね💡

手術した側の腕が痛くて動かせないので、一人で着替えするのにすごく時間がかかっていました💦

被る系のシャツは大変のなので、パーカー等の前開きの服をよく着ていました!

肩を手術するかたは、そういったものを用意しておくといいと思います!

入院料金

皆さんが気になる入院料金についても話しておきますね!

基本的に日本健康保険協会に入っている人は、「限度額適用認定」という高額医療を受けた際に利用できる制度があります!

この制度を利用すると、どんなに高額でもその人の収入に合わせて払う最大の額が決められています!

なので、100万円がかかるとかそんなことはありません!

部屋代が高い所は、それなりに料金がかさみますが…💦

術後の経過

術後の経過は、1ヶ月で装具による固定が外れその日からリハビリ開始となりました。

リハビリ初日は、挙上50°程で痛みがありました。まーすぐに挙がるだろうと軽い気持ちでいた私でしたが、、、

術後2ヶ月経っても、挙上90°がギリギリであとから手術をした学生の方が経過が良かったです💦

これが関節窩の骨折を伴っているかどうかの差なのだと実感しました💦笑

術後3ヶ月くらいでやっと挙上150°程まで可能となってきました。

仕事を難なくこなせるようになったのもこのくらいの時でした。

術後半年くらいで徐々にスポーツも始められるくらいでしたが、スポーツ後は肩に痛みがありました☠

術後1年くらいでほぼ問題なくスポーツもできていました!この時の大きな制限は外旋動作でした。

 

現在は、術後7年くらい経ちました!生活上全く問題ないことと外旋の可動域も増加しています!

因みに、怪我の原因となったスノーボードですが現在もやっています!!

怪我をした次の年こそ怖くてビビりながら滑っていましたが、慣れれば余裕でした!!✌

 

私は、仕事柄自分の肩の状態をほかのスタッフにもチェックしてもらえる環境にいるので日々良くなっていると思います!

いつでもconditioningは大切です!!!

この体験を経て

私は、仕事が理学療法士なのでこの経験がすごく仕事に生きています!

患者さんの痛みや苦しみを深く知ることが出来たと思っています❕❕カラダ的にはマイナスですが…笑

ここまで読んでくれた方に伝えられることをまとめると

モグラ
モグラ
・脱臼した後は無理して動かさない!!
・手術前から術後に備えた体の準備は始めた
方が絶対いい!!
・三角巾の着用の仕方で痛みは変わる!!
・入院費は思ったより抑えられる!!
・リハビリは、3ヶ月程度で終わらない!!
・カラダのconditioningはいつでも整えた方
がいい!!

最後に

いかがだったでしょうか。

きっとどこかで、怪我に困っている人いるんじゃないかと思い自分の経験を書いてみました。

一人で悩むと気持ちも落ちて怪我の治りも悪くなります💦

これを読んで少しでもためになればいいなと思います!

 

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