理学療法士でトレーナーのトキオです。
ピッチャーの大きな悩みのピッチング動作
- どんなフォームだといいのか?
- 投げやすいのか?
- 肩肘にストレスがかかりにくいのか?
- 痛みが出てしまう原因はなんなのか…
このように悩んでいる選手とても多いのではないでしょうか。
この悩みの原因の一つは、動作の見るポイントが分からないことも一つの要因ではないかと考えています。
そこで今回は、「投球障害肩こう診てこう治せ」という本を元にピッチングフォームの基礎について書いていきたいと思います。
ピッチング動作の分け方
ピッチング動作は、1秒に満たない時間の間に終了してしまうほど、とても速い動作です💦
そのため、見るポイントを絞りながら観察しないとなにもわからない…
なんてこととても多いと思います💡
その解決策として、見るポイントを絞る事が大切と考えています!
ピッチング動作は、このように相に分けてみると分かりやすいです!
私が分析するときに見ているポイントは4つ
- ワインドアップ期
- コッキング前期~後期
- アクセレーション期(リリース)
- フォロースルー期
以上の項目に分けて動作を分析しています!
どのような点を見ているか解説していきます。
動作分析のポイント
ワインドアップ期
投球動作に入り、振り上げた膝が最高位に達した時点まで
見るポイント
- 片足立ちになるときにバランスを崩していないか
- 体重がしっかり乗っているか
- 重心が後ろに行き過ぎていないか
- 極度に猫背になっていないか
お手本の投手(山本由伸選手)
<Good Point>
後ろから見たフォーム
横から見たフォーム
①前と横どちらから見ても真っすぐで、
安定してマウンドに立てている
コッキング前期~後期
投球方向への移動が始まるタイミング
踏み込んだ足が完全に接地した状態
この相での動作の破綻は、肩や肘の痛みに直接的に関わりやすいです!!
見るポイント
- 踏み出した足が設置しているタイミングでしっかり投球側がトップポジションを取れているか
- 胸がしっかり張れているか
- 重心が後方に位置していないか
- 体幹が左方向へ捻じれているか(右投手の場合)
- 肩の開きが早く出現していないか
<Good Point>
①左足がしっかりついた状態で、トップポジションが取れている
②体幹が左に回旋しても、右肩は開かないように残せている
③胸から足までがアーチを描くように使えている
この捻じれや体幹のしなやかさがあるためボールに力が伝わりやすくなります。
アクセレーション期
トップポジションからボールをリリースするまで
ピッチング動作で一番動きが早くなる時期
肩関節に対して負荷が大きいタイミング(この相で痛みを訴える投手が1番多い)
見るポイント
- ボールリリース時の指の向き
- ボールリリース時の方から肘までのラインが崩れていないか
- 左足にしっかり体重移動が出来ているか(右投手の場合)
<Good Point>
①ボールに対して指がしっかり引っかかている
②肩・肘ラインが真っすぐ
③左足の上に体重移動が出来ている
- 肩肘のラインが崩れる
- ストレートを投げているハズなのにカーブ系のボールになったりすっぽ抜けが多い
- 左足への体重移動が出来ていない
- うまく肩が上がらないせいか、体幹を左に傾けて投げる
このような選手が多い傾向にあります
フォロースルー期
ボールリリース以降、動作終了まで
早い動きから急速に減速するため、関節の負担が大きい時期
見るポイント
- 左足に体重移動ができているか
- 左股関節の回旋動作がうまく出現しているか
- 体幹の回旋が出現しているか
<Good Point>
①左足でしっかり荷重できている
②体幹の回旋も出来ている
- うまく左への体重移動が出来ず、前方向への力が伝わらない
- 体幹の回旋が出来ず力が伝わらない
- バランスを崩しやすい
- 足の裏がしっかりつかない、ぐらぐらする
こんな選手が多い傾向にあります
連続写真にするとこんな感じになります!
分析方法
見るポイントが分かったら、分析してみましょう!
iPhoneやiPadがある人は、動画を実際に撮って上記の相に動画を止めながらスクリーンショットしていきましょう!
プロの選手と比べると相違がある人、多いんじゃないですか?

プロ一緒がするとすべてがいいとは言いませんが、お手本にはなると思います!
今はYou tubeで検索すればいろいろな選手の動画がゲットできるので是非ご覧ください!
※プロ選手は、基礎トレーニングがしっかりできているためその動作が可能になっている事が多いので、分析したあとは専門家にトレーニング方法を聞いてみるといいかと思います!
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は、投球動作の基礎ということで投球を相ごとに分けて解説してきました。
参考にした本は「投球障害肩はこう診てこう治せ」です。
専門家にはもちろん、野球の監督や指導者にもおススメの本なので是非ご一読ください。
実際に動画を撮って自分のフォームがどのようになっているのかを分析し、少しでも自分のカラダを知ってもらえると幸いです!
もし、フォームの分析が分からない方が居ればコメント欄からメッセージをください!
なにか役に立てるかもしれません!
それでは✋
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