理学療法士でトレーナーのトキオです。
将来の夢や進路希望をどのようにするか悩んでいる人たくさんいると思います。
その中でも、理学療法士と作業療法士は名称だけが独り歩きしており、職域の違いやどちらの方が自分に向いているかなど不安に思っている人が多いのも事実です。
そこで今回は、
「理学療法士と作業療法士の違いとどんな人に向いているか」
について記事を書いていきたいと思います。
これを知ることで、自分の将来の目標が本当にあっているのか確認するころが出来ると思います!
最後までお付き合いください!
理学療法士と作業療法士
理学療法士
理学療法士とは、Physical Therapistと言いよく”PT”と呼ばれます。
基本的には、ケガや病気などで身体に障害のある人に対して
基礎動作を獲得させる事が一つ役目としてあります!
基礎動作とは
ベッドから起き上がるとか、座るとか、立ち上がるとか、歩くなどと言った生活の基盤となる動きに対して機能の回復をお手伝いする仕事
簡単に言ってしまえばこの基礎動作を獲得させることが仕事のメインとなります!
最近では、腰痛予防教室や介護予防などの予防の分野でも活躍し始めています。

作業療法士
作業療法士は、Occupational Therapistと言い”OT”と呼ばれます
作業療法士の”作業”というのは
食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わる全ての活動のことを「作業」と呼びます!
理学療法士が基礎動作に対するアプローチがメインなのに対し
作業療法士は、日常に必要な家事や仕事、余暇の時間が過ごせるかなどより日常生活場面に近い所にアプローチします!
簡単に言えば、退院した患者さんが日常生活を問題なく遂行できるようお手伝いする仕事になります。

働く場所
どちらの職種も基本的には病院で働く人が多いと思います!
2つの職種の違いで言うと
整形系の病院は理学療法士の方が多い傾向にあり
精神系の病院は作業療法士が多い傾向にあります
その他の分野は、だいたい半分半分で2つの職種がいるイメージです!
基本的に、理学療法士と作業療法士が一緒に働くことが多いです!
その他に活躍できる場所

通所リハビリ
スポーツジム
パーソナルトレーナー
プロチーム、アマチュアチーム
大学教授(教育、研究)
でも働いている療法士はいます!
また、最近では独立して医療保険では無く自費で運営している療法士さんもいると言うのが現状です。
ただ独立している人は、理学療法士免許の他にアスレチックトレーナーや鍼灸師の免許も持っている人が多いんじゃないかなと思います!
どんな患者さんを対応するの?
- 怪我した人
- 慢性的に痛みのある人
- スポーツ疾患
- 脳卒中
- 心疾患
- 脊髄損傷
- 小児(発達障害)
- 介護予防の高齢者
- 精神疾患
こんな感じで多くの疾患に対応することができます!
最近では、歯科で治療を行う理学療法士もいるので活躍の場は多岐にわたっています!
働く時間は?
基本的には日勤帯の勤務が多いと思います。
自分の周りの人だと「8:30~17:00」みたいな勤務が多い印象です!
回復期病院だと、早出勤務や遅番勤務で患者さんのご飯や着替えなどサポートする病院もあると思います。
また、外来リハビリテーションを提供している病院は19時までとか20時までと一般病院よりは終わるのが遅い病院もあります!その分、昼休みが長いのが特徴です!
療法士ならではの能力
人の動作を細かく分析できる
療法士の武器として、動作を見る力が長けているというのが一つの能力だと思っています!
毎日人の動作を見続けているので、一般の人にはない視点で動作を観察することが出来るます!
これは職業病ですが、街を歩いている人の歩行などをみて疾患や疼痛の起こりやすい部位を予測できたりします!笑
コミュニケーション能力が爆上がりする
毎日いろいろ患者様と接するため、コミュニケーション能力が身に付きます。
逆を返すと、コミュニケーションに難があると感じている人は慣れるまでが地獄と感じる人も居るようです💦
私は、外来リハを担当していたので毎日新しい患者さんを見ていた経験があるので、初対面の人とのコミュニケーションは得意になりました!
家族や友人も助けることが出来る
療法士は、医学的な知識が必須となるなる職業です。
そのため、家族や友人の健康にまつわる相談にも対応することが出来ると思います。
また、動作を見る目と治療スキルがあれば、痛みなどを抱える人に対しても手助けすることが出来ます!
どんな人に合う職業か?
- 人に興味がある人
- 自分も怪我をした経験がある人
- 人の話を聞ける人(聞き上手な人)
- 人間観察が好きな人
- 人が好き
高校生で自分に合っているかの判断が難しい所ですが、理学療法士になる人は割と自分の怪我がきっかけで志す人が多い印象です!
自分の苦い経験は、すごく良い武器なりますよ!笑

仕事を円滑に進めていける人は、やはりコミュニケーション能力が長けている人が多いと思います!
コミュニケーションというハードルに阻まれてこの仕事を目指すことをやめる人も居ますが、仕事をしながら徐々に慣れていく人も多いですので、高校生のうちに諦めなくてもいいと思います!
また、コミュニケーションと聞くと喋れないといけないと思いますが、それだけでなく聞き上手な人というのも一つの武器になりますので、普段発言が少ない人でも聞き上手な人は向いているかもしれません!
向かない人
- 大金を稼ぎたい
- 他人への興味があまりない
医療業界で、お金を稼ごうと思うなら医者とか看護師とか放射線技師とか薬剤師の方が絶対稼げると思います!
奉仕の気持ちも必要なので、人への興味がないとなかなかできない職業でもあるのかなと思っています。
理学療法士と作業療法士どちらがいいのか?
ここまでは、職業の紹介をしてきましたが本題はここですね💡
最近の就職の状況等も含めると売り手市場なのは「作業療法士」です!
うちの病院も作業療法士が必要です!!
最近では、作業療法士を目指す生徒数も減っているので毎年作業療法士の確保は大事な任務になっています!
それに比べ、理学療法士は養成校が増え毎年多くの理学療法士が世に出ている状況です!
そのため就職希望の人多く、面接や試験でその人の質をすごく見るようにしています。
このことを考えると理学療法士の方が就職のハードルは上がっている気もします💦
これらを踏まえると、これからは作業療法士が必要になって来るのかなと私は予測しています💡
最後に
いかがだったでしょうか。
これから進路を考えている人に向けて、理学療法士と作業療法士の仕事内容や働き方や向き不向きについて書いてきました。
高校生のうちに1つの仕事に絞るというのはすごく難しい選択だと思います。
是非、自分の性格を自己分析や周りの人に聞き自分あった選択をしてください!
もし質問があればコメント欄からお願いします!
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